午後になって降り出した雨。
昨日は本当につかの間の晴れた空だったなぁと、
一日前なのに、急に恋しく思ったりしています。
でも、雨宮さんから
「明後日のお花の会、よろしくお願いしますね」
とメールをいただいた中に、
「まさに雨降りの器展ですね。」
という言葉があり、店内の器を見渡して、
やっぱり、こんな日に似合うなぁと再確認。
来ていただくお客様には、
お足元の悪い中…となってしまうのですが、
窓からは、少し薄暗い空。
店内の落ち着いた色合いの器、
白熱灯のオレンジ色の灯り。
店内の隅にある作業台からの眺め。
実は特等席なのかもしれません。
今日の写真は、イベントノートでも掲載している写真。
白熱灯の下だとこんな風に見えるんです。
2008.06.05 カテゴリー: スタッフ日誌(随時更新中) | 個別ページ
田谷さんの工房は、
都心からも十分通える距離でありながら、
のどかな雰囲気漂う相模湖の近くにありました。
ご実家のすぐ横に建てられた工房の中は、
女性の作家さんらしく、白い棚に器が並ぶ
明るい空間でした。
お話していると、とても穏やかで、優しいお人柄が
とてもよく伝わってきます。
年下の私が言うのも申し訳ないのですが…、
「かわいらしい」という言葉がぴったりな方です。
でも、大学で陶芸を学ばれた後、
「自然にこの工房で作陶を始めたんです。」という、
その表情や言葉の中に、
ふと陶芸に対する芯の強さを感じました。
それはきっと、私なりに受け止めている
田谷さんの作陶のスタイルからなのかもしれません。
田谷さんの器は、粉引、るり釉、灰釉がほとんど。
その中でも色の強弱が異なっていたり、
象嵌が施されていたりと、「これ」と決めたものに
真っ直ぐに向き合って
作り上げていくような芯の強さを感じました。
工房内を撮影していると「そこも撮るんですか!?」と田谷さん。
何だか申し訳ないので、
今回はあまり写真が掲載できないのですが、
その分、来月の企画展で、
田谷さんの器を実際にご覧いただければいいなと思っています。
2008.05.27 カテゴリー: スタッフ日誌(随時更新中) | 個別ページ
先日、田谷さんからの荷物の中に、
うれしいおすそわけが入っていました。
新聞紙にくるまれた
とっても新鮮なスナップエンドウと、
手作りのきゃらぶき。
先日お伺いした田谷さんの工房の周りは、
東京から少しのところですが、
自然に囲まれた本当に気持ちのいいところでした。
(その時の様子はまた後日アップしますね)
そこで採れた旬のスナップエンドウ。
「器とごはんとワイン」の時に、
まさに今が旬!とスナップエンドウに説明がついていて、
それを知っているのといないのとだと、
いただいた気持ちが全然違うなぁと感じました。
もちろん、おすそわけいただいたことのうれしさや
田谷さんのお気持ちがうれしいのは変わらないのですが、
「旬のおいしいもの」をわけてくださる。
そのお気持ちがうれしいなぁと思ったのです。
きゃらぶきも実家にいた頃は、
よく見かけていたのですが、
東京に来て以来、
そういえばあまり口にしていなかったなぁと思って、
いただいてみると、早速、白いごはんが欲しくなりました。
やっぱり私は、素朴で、日本らしいお惣菜がすきです。
スナップエンドウはどうやっていただこうか、
今から愉しく考え中です。
田谷さん、ありがとうございました。
おいしくいただきます!
2008.05.20 カテゴリー: スタッフ日誌(随時更新中) | 個別ページ
まだほんのり明るい16時。
「器とごはんとワイン」の会がはじまりました。
まずは、テーブルいっぱいに並べた
和江さんセレクトの新鮮なお野菜を、
自分用ではなく、
「近くのお席の方のために」
器に盛り付けていただきました。
皆さん、「えー!」とおっしゃいながらも、
器と持つと、真剣な表情。さすがです。
その間に、各テーブルのお花はお客様に
生けていただいたり。
友人を家に招いたときのような、
そんな感覚で会は進んでいきました。
その後、いよいよワインのボトルを開けて乾杯。
ここでも、開け方やコルクについて、
和江さんから丁寧なアドバイスが。
ほんの少しのことだけれど、
知っているのといないのとでは、全然違いますよね。
「ワインは、男性は女性を扱うように、
女性は赤ちゃんを扱うように」
と和江さんがおっしゃっていたのが印象的です。
それからは、赤ワイン、白ワインの味についてや、
それぞれに合うお料理のお話、
ワインの生産地、作り方など、
和江さんの愉しいお話は続きます。
ワインも、適温でサーヴしてくださり、
それが、やっぱりとってもおいしくて、
温度の大切さをお客様とも改めて確認してしまいました。
そんなお話をしながら、お料理も召し上がっていただきます。
最初に盛り付けていただいたお野菜に、
こちらも和江さんセレクトの埼玉産の霜降り豚を
出汁でしゃぶしゃぶにしていただきました。
同じしゃぶしゃぶでも、
それぞれのワインに合うタレのアドバイスや、
そのタレのレシピなど。
興味深いお話ばかり。
あっという間に時間は過ぎて、
最後は、おいしい出汁がいっぱいとれたお鍋に、
和江さんがいつも召し上がっているという
広島産のこしひかり、五分づき米とチーズを入れてリゾットに。
味付けは、黒胡椒やお醤油をお好みで。
お腹がいっぱいなはずなのに、
なぜか食べられてしまう(笑)くらいのおいしさ。
最後にデザートをお出しして、
お開きとなりました。
あまりの愉しい時間に、
予定時間を過ぎてしまい、申し訳ございませんでした。
でも、お帰りになられる際の
皆様のほろ酔いの笑顔がとってもステキで、
何だかとてもうれしかったです。
また、準備から当日も、
テキパキと仕事をこなしてくださった和江さん。
スタッフながら恐縮ですが、本当に勉強になりました。
ありがとうございました。
2008.05.18 カテゴリー: スタッフ日誌(随時更新中) | 個別ページ
渋谷さんが以前店長を勤めていた「Annon cook」。
渋谷にある、小さなカフェで
そこにいるだけでホッとするような、
のんびりとした時間が流れています。
お店の前の看板には、「WHOLE FOOD」の文字。
「WHOLE FOOD」とは、
丸のまま、そのままという意味があります。
その言葉通り、カフェのメニューは、
野菜が皮付きで使われていたり、
ごはんにも玄米ごはんが使われていたり。
だからこそ、使われている素材も安心できるもの。
そんな「WHOLE FOOD」の、
シンプルでおいしく料理が味わえるお店です。
そんなAnnon cookを
企画から立ち上げられたのが渋谷さん。
いまは、お辞めになられて、
ご自身の新しいカフェ(itonowa)を開くために、
日々のごはんを愉しんでいらっしゃるようです。
そのお人柄と優しい雰囲気に、ファンの方も多く、
きっとカフェの開店を
待ち望んでいる方も多いのでは、と思います。
そんな渋谷さんに、一日だけ、
どあんでもカフェを開いていただけたら…、
河上さんの硝子と渋谷さんのシンプルなごはんは
きっと似合うはず…、
そう思って、今回渋谷さんにお願いをしました。
渋谷さんが早速考えてくださったメニュー。
それは、来てくださるお客様への「おもてなしごはん」。
普段のオープニングパーティーは、立食形式ですが、
「おひとりずつお席を用意して、器もお料理も、
ゆっくり味わっていただけたらいいですね。」
そんなことから今回のイベントがスタートしました。
普段から玄米ごはんを愉しまれている渋谷さん。
当日の料理の段取りもとても慣れた様子。
私も時折玄米ごはんを取り入れているのですが、
「おいしい。」と思えるように炊き上げるのは
意外と難しかったりしますよね。
だから、今回は、渋谷さんのおうちに
皆さまをご招待するような雰囲気で、
渋谷さんがいつも作っているもの、
召し上がっているものを
皆さんと一緒にお話しながら、
会を進めていけたらなと思っています。
硝子の器ということで、メニューも
食材の色が楽しめそうなものばかり。
冷たいスープも、この季節ならではのメニューです。
先日も書いておりますが、
今回、急なお知らせとなってしまい、
なかなかご予定も取りにくいかと思いますが、
河上さん、渋谷さん、どあんスタッフ、みんなで
皆さまのお越しを心よりお待ちしておちます。
2008.04.25 カテゴリー: スタッフ日誌(随時更新中) | 個別ページ
深田容子展にご来店くださった方は、
おわかりになると思うのですが、
個展の前日、どあんに新しいテーブルが仲間入りしました。
それが写真のテーブル。
アンティークのもので、メンテナンスされる前の状態が
とても雰囲気がよかったので、
何もせず、ほぼそのままの状態のものなんです。
初めてお店に届いたとき、何というか…一目惚れでした。
きっと作業台として使われていたのだろうと思われるもので、
無数の傷跡が、長い年月と
その間、このテーブルに関わったたくさんの人々を思わせます。
巡り巡って、今は、この場所にあるということ。
このテーブルに関われたことがうれしい気持ちになるような。
そして、こんなテーブルが家にあったらと、妄想はふくらむのですが、
実際は、やっぱり無理…。
いつかこんなテーブルをゆったりと置けるような、
家に住みたいと思うのです。
2008.02.20 カテゴリー: スタッフ日誌(随時更新中) | 個別ページ
前回から2年経っての開催となった深田さんの個展。
今回は、雪に見舞われた日もありましたが、
たくさんのお客様にご来店いただき、
作家の深田さんも、
「申し訳ないような…、でも本当にうれしいことです。」
とおっしゃっていました。
でも、本当にその通りです…。
ありがとうございました!
今回の個展は、季節柄もあって、
あたたかいお料理を連想できるようなアイテムが多く並びました。
土鍋やスープボウル、パンをのせられるお皿、
ポトフが似合いそうな鉢、などなど。
また、初日の「冬野菜のスープイベント」では、
中川たまさんをはじめ、トレさん、
iyaさんのおかげで、店内の、雰囲気も、
とてもあたたかなイベントになりました。
ご参加くださったお客様はもちろん、
改めて、ありがとうございました。
深田さんの器は、多くの方が、
あたたかみのある器。という印象があると思いますが、
今回は、それ以上に、さらに力強さを感じるものも多く、
器それだけで、安定した存在感があるように感じました。
深田さんご自身は、とても繊細できれいな女性。
器の印象から、お会いされて、驚かれるお客様ばかりでした。
でも、私は何度もお話させていただいているせいか、
今回の力強い作品も深田さんらしいなと感じていました。
深田さんの芯の強さというか、内に秘めた個性が
私に伝わってくる気がしたんです。
そんな風に、前回とはまた違った雰囲気の個展。
変わらないものと変わるもの。
当たり前のことかもしれませんが、
改めて、そんな日々の流れを感じました。
また、初日は、たくさんのお客様がいらしてくださり、
おひとりづつ、なかなかお話する機会もなく、
申し訳ありませんでした。
追加の入荷後に、再度ご来店くださったお客様も多く、
その時には、ゆっくりお話させていただけました。
またお会いできるのを楽しみにしています。
そして、最後に。
今回、柚子のケーキをお持ち帰りくださった皆さま、
喫茶をご利用くださった皆さま、ありがとうございました。
最近は、お持ち帰りのお菓子を
毎回買ってくださるお客様も増え、
言葉にならないくらいうれしいです。
本当に「うれしい」という言葉以外の表現が見つかりません…。
作ったお菓子を食べていただける。
そのことが何よりうれしいのです。
喫茶では、お菓子の作る工程のお話もさせていただいたり、
中にはお菓子作りの得意なお客様もいらして、
ますます緊張しながら(笑)、召し上がっていただいたり。
次回は、少し春の気配を感じられるような、
お菓子を…と思っています。
お花を見て、季節を感じるように、
甘いものでも季節を感じていただけたら、
今からそう思っています。
2008.02.13 カテゴリー: スタッフ日誌(随時更新中) | 個別ページ