先日、増田さんのDM用の器が届きました。
今日の写真は、三島の器です。
三島とは、別名、暦手(こよみで)とも呼ばれる技法で、
線彫りや印で押した花文を現す
象嵌(ぞうがん)技法のことを言います。
朝鮮李朝時代前期に焼成されたと言われているのですが、
今回の個展前に、増田さんは実際に韓国を訪れ、
李朝時代の焼き物を見てこられたそうです。
「やっぱり、自分の目で古いいいものを見て、
自分の中で解釈したい。」そう感じていた増田さん。
実際に見て触れたものを、自分の感性に取り入れ、
普段使いの器として作り出したいと話してくださいました。
だから増田さんの作る三島の器は、
人の手で作ったことが伝わってくる器だと思います。
彫った線が少し重なっていたり、
線の細さが少し違っていたり、
ずっと昔からある表現技法を、
増田さんの器の中で、見ることが出来ると思うのです。
三島などの器も、普段使いにして欲しいと増田さん。
他の器との組み合わせで、
より愉しんでいただけたらいいなと思っています。
『増田 勉展』
2008年11月1日(土)-11月9日(日)
11:00-19:00 土日:11:00-17:00
※作家在店日 1日