今日も寒い一日。
今日から来月の個展に向けて準備も始まりまりたが、
駆け足のように過ぎた「後藤義国展」。
そんな日々を今日、改めて振り返っていました。
個展開催前より、ご遠方からのお問い合わせも多く、
たくさんのお客様が待っていてくださったのだと
後藤さんと共に、そんな緊張感を感じながらの陳列や準備。
そんなお客様、そしてお店の想いが通じて
今回は、今までで一番の商品数を納品してくださいました。
その中でも、ポットやカップをたくさん持って来てくださいました。
今回は、新作のポットも並んでいて、今までのポットより
少し口の位置が低く、持ち手の表情も少し変化していました。
それを、ひっそりと教えてくださった後藤さん。
「気づいていましたよ!」と言う私に
「そお?」と淡々として(笑)いらっしゃいましたが、
「新作なんです!」と大々的にお客様へお伝えするのではなく、
まずは見て、触っていただいて、感じてもらう。
その結果、選んでもらえたら、新作であれ定番のものであれ、
あまり関係はないんだよ。
後藤さんがそんな風におっしゃっている気がしました。
また、後藤さんの器は、時折、古代風の印象を受けるものが。
後藤さんご自身、古代の発掘品のフォルムに
魅力を感じられるそうで、
器を通じて、そんな雰囲気をと、作陶されているのです。
お持ち帰りくださった器の鎬はもちろん、
その器自体のフォルム、
そんな風にもご覧いただけたらなと思います。
ポットやカップ、浅鉢やめし碗、プレートといった
普段使いの器の中に、垣間見える後藤さんらしさ。
その魅力は絶対的で、美しく、ゆるぎのないもの
今回の個展を通じて、それを確信しました。